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DVDオーサリングテクニカルガイド
オーサリング可能なDVDの仕様ついて説明いたします。
16:9スクイーズ
スクイーズとは、英語で「押しつぶす」という意味ですが、
DVDの場合、16:9スクイーズとは、
「16:9」の映像を、横方向のみ縮小してDVDに記録した状態のことをいいます。
16:9スクイーズ仕様でオーサリングされたDVDは、ワイドテレビの再生では画質を損なうことなく、映像は左右に展開して16:9の比率でフル画面表示されます。
また、スタンダードテレビでは上下に黒帯が入り、「レターボックス」で表示させることができます。(4:3LB)
16:9スクイーズ仕様のDVDを作るためには
この仕様でDVDをオーサリングするためには、スクイーズ収録されたDV-CAMやデジタルベータカムなどのマスターテープを入稿してください。
レターボックスとして編集、収録されたマスターテープからは、4:3レターボックスとなり、16:9スクイーズ仕様のDVDを作ることはできません。
16:9スクイーズ仕様のDVDを再生するためには
正しく再生するためには、DVDプレーヤの初期設定で、接続されたテレビがワイドなのかスタンダードなのかを設定しておく必要があります。
リージョンコード
再生地域を限定するための地域コードで、プレーヤとディスクの持つコードが合致しないと再生できない仕組になっています。ディスクには制限の無い「ALL」を設定することも可能です。
1 カナダ・アメリカ
2 日本・ヨーロッパ
3 東南アジア
4 南米・オセアニア
5 アフリカ・旧ソ連
6 中国
8 国際線の飛行機内
コピープロテクション
DVDプレスで対応可能なコピープロテクション
CSS: データを暗号化
CGMS: デジタルコピーガード(世代管理)
APS: アナログコピーガード
ビデオデッキ等でダビングすると画像が乱れます。
ロヴィ社((旧)マクロビジョン社)とライセンス契約する必要があります。
DLTテープ
DVDプレス工場への入稿マスターとして、スタンダードな媒体がDLTテープです。
コピープロテクションやリージョンコードの設定情報を含んだデータを書き込むことが可能です。
DDP2.0フォーマットでDLT TypeWへ書き出します。
Plant Direct Image(プラントダイレクトイメージ)
DLTテープの代わりにDVD-Rを使用して、DVDプレス工場へ入稿できるマスター形式です。
オーサリング後、プラントダイレクトイメージを作成し、DVD-Rに記録してお渡しすることが可能です。
DLTと同じく、コピープロテクションやリージョンコードの設定情報を含んだデータを書き込むことが可能です。
プレス工場が対応しているかどうか、予め確認しておくこと必要があります。
DVD-VIDEO
映像と音声が収録されたDVDです。DVDプレーヤやPCで再生可能です。
映像はMPEG-2、音声はAC-3(ドルビーデジタル)やリニアPCMなどで収録します。
DVD-ROM(データディスク)
PCファイルを収録したデータディスクです。
■DVD-ROM(データディスク)の記録可能な実容量(ファイルサイズ)について
片面1層:4.3GB以内
片面2層:3.85GB以内×2 ※合計7.7GBですが、1つの層で3.85GB以内にする必要があります。
Enhanced DVD(エンハンスドDVD)
「DVD-Video」と「DVD-ROM」(PCデータ)が1枚に収録されたディスクです。
DVDプレーヤでは通常のDVDビデオとして再生しますが、PCではデータ部分も読み取ることができます。
収録可能な時間について
片面1層は、270分まで収録可能ですが、画質のことを考えると2時間以内を推奨します。
片面2層は、480分まで収録可能ですが、画質のことを考えると3時間半以内を推奨します。
■収録時間とビットレート(単位:Mbps)
収録時間 | 〜63分 | 90分 | 113分 | 120分 | 180分 | 240分 | 270分 | 300分 | 360分 | 480分 |
片面1層 の場合 |
9.2 | 6.4 | 5.1 | 4.7 | 3.1 | 2.3 | 2.0 | - | - | - |
片面2層 の場合 |
9.2 | 9.2 | 9.2 | 8.7 | 5.7 | 4.2 | 3.7 | 3.3 | 2.8 | 2.0 |
数値は音声がDolbyDigital 2chの場合です。
字幕
DVDでは映像はそのまま再生しながら、字幕のみ表示をON/OFFしたり、切り替えたりすることができます。最大32種類の字幕を収録可能です。
字幕入りのDVDを作成するには
入稿形式としては、mdbデータ(SSTのファイル)、テキストデータ、TIFFデータ+シナリスト用ファイルに対応しています。
SST字幕作成システムを使用したスポッティング作業や翻訳業務なども行っています。
マルチオーディオ
DVDでは映像はそのままで、音声のみを切り替えることができます。
最大8種類の音声を収録可能です。
副音声入りのDVDを作成するには
映像とタイムコードを同一にしたマスターテープを音声の数だけ作成し入稿してください。
マスターテープがDV-CAMやデジタルβカムの場合で、音声が2種類のみの場合は、
1,2chに主音声を、3,4chに副音声を収録した1本のマスターテープでも構いません。
マルチアングル
リモコンの「アングル」ボタンを押すことで、異なるアングルから撮影した映像に切り替えることができます。
音声を変えずに映像のみ切り替えるシームレス・マルチアングルと音声も同時に切り替えるノンシームレス・マルチアングルの2タイプに対応しています。
最大9種類のアングルを収録可能です。
マルチアングルのDVDを作成するには
各映像の同期をとるために、タイムコードを同一にしたマスターテープをアングルの数だけ作成し入稿してください。
正確なチャプターポイント
1フレームのズレも無く、ご指示のタイムコードにチャプターポイントを設定する「強制Iフレームエンコード」をすることが可能です。
チャプターポイントとは、リモコンの「次」や「前」でスキップできるポイントのことです。
1タイトル内(1つの連続した映像内)に最大99個まで設定することが可能です。
正確なチャプターポイントを設定するには
正確なタイムコード表を添付してください。
トップメニュー
主に最初に表示させる1階層目のメニューとして、設置可能です。
「本編再生」や「チャプターメニュー」、「特典映像」等へリンクを貼るのが一般的です。
また、「トップメニュー」や「Title」ボタンを押すと表示させることができるのメニューです。
チャプターメニュー
チャプターポイントへリンクを貼ったボタンで構成されたメニューです。見たいシーンの頭出しのために使用することができます。通常、「ルートメニュー」や「Menu」ボタンを押すと表示させることができるメニューです。
オートアクションボタン
リモコンの「決定」ボタンを押さなくても、選択された時点でリンク先にジャンプさせることができるリンクボタンを設置することができます。
VBRエンコード
各シーンの適正ビットレートを自動で算出しながらエンコードするVBRモード(Variable Bit Rate=可変ビットレート)において、1パスに比べて、より最適な数値でエンコード可能な2パス、3パスモードもご用意しております。
これにより、長尺で平均ビットレートが低くなる場合でも比較的、高画質なエンコーディングが可能です。
お問い合せ
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